ソニックブームは、超音速(音速以上の速度)で移動する物体があれば起こります。
A.戦闘機、爆撃機など
B.超音速旅客機
C.ロケットの打ち上げ
D.流星(りゅうせい)などの落下
戦闘機や爆撃機は、最高速度がマッハ2~3程度あるため、マッハ1を超える速度で航行した場合は
ソニックブームが起こる。軍事基地の近くでソニックブームによる衝撃波により、民家の窓ガラスなどが割れることが起こるったり、爆音による騒音被害が報告されている。【映像のリンク】
通常のジェット機の巡航速度はマッハ1以下であるため、ソニックブームは起きない。
しかし、コンコルドの最高速度は約「マッハ2」であるため、マッハ1以上で航行すればソニックブームが起こる。そのため、コンコルドは騒音などの問題で、海上に出るまでマッハ1以上のスピードにあげれないため、その高速性が十分に生かしきれなかった。
ロケットなどの打ち上げ時にもソニックブームは起こる。ただロケットは通常上空に打ち上げられることと、
打ち上げ地点は民家などなく、打ち上げを見る場合もある程度離れた場所でしか見れないため、
ガラスが割れるような爆音はしないようである。
しかし、ロケットの打ち上げ時には、空一面に衝撃波の模様ができることがある。【映像のリンク】
2010年8月7日午後5時ごろ、愛知、岐阜、三重県などの広範囲で爆発音がした。ちょうどその時間帯に
「非常に明るい流星を見た」との情報が寄せられたため、専門家の中には、その爆発音の原因は流星
がソニックブームを起こしたとの見解がある。
超音速とは、音速の早さであるマッハ1を超えるスピードのことである。
【音速】は、気温によって速度が異なります。以下に、気温ごとの音速を時速と秒速で表します。
気温
音速(m/秒)
音速(km/時間)
40
355
1277
30
349
1257
20
343
1236
10
337
1214
0
331
1193
-10
325
1171
-20
319
1148
-30
313
1126
-40
306
1102
-50
300
1078
気温が20度の場合は、約1236km/時以上の速さの時にソニックブームが起きます。