QRコードの読み取りの仕組み
ここでは、QRコードの読み取りや読み込みの仕組みについて述べる。
QRコードシンボルは、復号化を補助するために必要なシンボル位置の検索や特性の識別に必要なシンポルの余分な部分である「機能パターン」と、それ以外の領域で、必要となる情報(データ)が書き込まれている領域である「符号化領域」の2つに分類される。
機能パターンとは QRコードのモジュール内での復号化を補助するために必要なシンボル位置の検索や特性の識別に必要なシンポルの余分な部分。 位置検出パターン、位置検出パターンの分離パターン、タイミングパターン、位置合せパターンの4つからなり、 位置や特性を識別するだけなのでパターンの中にデータが書かれることはない余分な領域。
位置検出パターンとは
QRコードの3つの隅(左上,左下,右上)に必ず配置される。それぞれは1辺が3モジュールの正方形を真ん中に置き暗モジュールで塗りつぶす。周りに1辺が7モジュールの正方形の暗モジュールで囲む。読み取り時には、3個の位置検出パターンを識別することで、シンボルの方向や位置を正しく認識できるようにする。このため、同じようなパターンがシンボル内でできにくいようにマスクを決める。
【下の赤色が位置検出パターン】
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位置検出パターンの分離パターンとは
位置検出パターンの周りに置く1モジュール幅の明モジュール。位置検出パターンをシンボルから区別するために使う。
【下の赤色が位置検出パターンの分離パターン】
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タイミングパターンとは
暗モジュールと明モジュールが1モジュールずつ交互になった直線を、水平方向と垂直方向に1本ずつ6行目に配置する。タイミングパターンによって、シンボルのモジュール数がわかるため、型番を決めることができる。
【下の赤色と黄色がタイミングパターン】
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位置合せパターンとは
QRコードのバージョンによって決められた位置に配置される。それぞれは1辺が1モジュールの暗モジュールを真ん中に置き、周りに1辺が5モジュールの正方形の暗モジュールで囲む。位置合せパターンは大きなモジュールの場合シンボル位置の検索を補助する働きをする。
【下の赤色が位置合せパターン】
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クワイエットゾーンとは
QRコードの周りにある何も表示されない領域。最低4モジュール幅の領域が必要。
【下の赤色がクワイエットゾーン】
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符号化領域とは
機能パターン以外の領域で、必要となる情報(データ)が書き込まれている領域。
符号化領域はデータ及び誤り訂正コード語、形式情報、型番情報の3つからなる。
データ及び誤り訂正コード語とは
実際のデータ(シンボルキャラクタ)とデータが読み取れなかった場合の誤り訂正用の誤り訂正コード語を配置する。誤り訂正コード語の数は、誤り訂正レベルによる。
【下の赤色がデータ(シンボルキャラクタ)及び誤り訂正コード語】
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形式情報とは
シンボルに使われている誤り訂正コードとマスク処理パターンの情報を持つ。左上に1つと、左下と右上を合わせて1つの、合計2つある。2つはまったく同じ内容で、一方が読めないときの予備になる。
【下の赤色と黄色が形式情報】
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型番情報とは
シンボルの型番(バージョン)情報と誤り訂正レベルの情報をもつ。右上に1つと、左下に1つの、合計2つある。2つはまったく同じ内容で、一方が読めないときの予備になる。
【下の赤色と黄色が型番情報】
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